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CBDオイルに対する、WHO(世界保健機関)の考えを翻訳掲載

CBDオイルに対する、WHO(世界保健機関)の考えを翻訳掲載

投稿日:2020年 3月 24日/ 更新日:2020年 4月 5日

CBDオイルの盛り上がりと同時に気になるのがその安全性です。

世界保健機関(WHO)はCBDに対してどのような考えをもっているのでしょうか。

結論から言うと、「CBDの安全性を認める」としています。

 

WHOが出しているレポートをもとに解説していきます。

 

WHOのCBDに関するレポートの要点

 

WHOが出しているレポートはWHO(世界保健機関)カンナビジオール(CBD)批評レポート(英語PDF)から見ることができます。

 

WHOのCBDに対する見解は次のとおり(抜粋)です。

  • CBD は薬物処置区画の嗜好性あるいは脳内自己刺激にほとんど影響を与えていない
  • CBDの薬物弁別試験では、THC*1の 代用となることはなかった
  • CBD は、いくつかの臨床試験でてんかんの効果的な治療として実証されている
  • CBD が多くの他の症状のために有用な治療である可能性を示す初期的な科学的証拠がある
  • CBD は、良好で安全な性質をもっており、一般的に高い忍容性*2がある

 

*1:THC:日本では禁止されている、いわゆる「ハイ」になる成分

*2:副作用が比較的軽く、患者が耐えられる程度のものであるということ

 

こちらの内容から分かる通り、WHOはCBDを安全な成分として考えています。

 

WHOのCBDに関するレポート(翻訳)

 

要約部分を翻訳すると以下の通りになります。

 

カンナビジオール(CBD)は、大麻草に見られる天然に存在するカンナビノイドの 1 つです。

これは、カンナビジオール酸前駆体から作られる21 炭素テルペンフェノール化合物です。

しかし、化学合成で作ることも可能です。

 

乱用傾向をみる実験モデルでは、CBD は薬物処置区画の嗜好性あるいは脳内自己刺激にほとんど影響を与えていないように思われます。

動物用医薬品における CBDの薬物弁別試験では、THC 代用となることはありませんでした。

これは、ヒトにおいて CBD は、乱用あるいは依存可能性がないことを示しています。

 

訳者注:詳しくは「CBDに依存性はない。世界保健機関も認めるCBDの安全性」に記載があります。

 

CBD は、いくつかの臨床試験でてんかんの効果的な治療として実証されています

訳者注:詳しくは「CBDオイルはてんかん発作を抑えるか。最新の研究結果と日本の状況

 

こちらは現在フェーズⅢ試験を終え、米国において承認審査中でもある、純 CBD 製品(エピデオレックス)を用いています。

また、CBD が多くの他の症状のために有用な治療であるかもしれないという初期的なエビデンス(科学的証拠)もあります

医療用として認可されていないCBD関連商品は多くあります。

CBDオイルやサプリ、ガム、高濃度抽出物のCBD など多くの病気の治療のためにオンラインで入手が可能となっています。

 

CBD は、良好で安全な性質をもっており、一般的に高い忍容性(*訳者注:副作用が比較的軽く、患者が耐えられる程度のものであるということ)がある。

報告された副作用は、 CBD と既存の処方薬とによる薬物相互作用の結果である可能性がある。

訳者注:詳しくは「CBDの安全性と副作用を解説。

 

医薬品として CBD を受け入れるために国の規制を緩和している国もあります。

 

現在のところ、純 CBD の使用に関連した公衆衛生や CBD の嗜好目的での使用による問題はエビデンスが存在していません。

 

今後の動向

 

法的整備がまだあまり整っていないCBD業界ですが、今後、その整備が進んでいくことが予想されています。

特に、CBD関連商品で起きる問題が粗悪なCBDオイルを利用したことによるものだったケースも発生しており、安全なCBDのみが提供されることを願っています。

 

関連ワード:CBDの安全性

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