
CBDオイルのとりすぎ・過剰摂取は危険?CBDのウソ・ホント
CBDオイルは健康維持のためによく使われますが、なかにはとりすぎる方もいるようです。
CBDオイルを過剰摂取すること、つまりとりすぎることには問題ないのでしょうか。
今回はそんな疑問にお答えします。
結論からお話すると、過剰摂取やとりすぎによる副作用などは報告されていませんが、肝臓にダメージを与える可能性があるという内容の研究論文がでています。
まだまだ研究段階なのが、CBDです。
不要に過剰摂取することはおすすめできません。
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また、このサイトに記載していることは論文などの内容であり、医学的なアドバイスではありません。
CBDオイルの安全性
CBDはWHOもCBDは「 generally well-tolerated with a good safety profile」であり、「in humans, CBD exhibits no effects indicative of any abuse or dependence potential」としています。
日本語訳をすると以下のようになります。
「良好で安全な性質をもっており、一般的に高い忍容性(*訳者注:副作用が比較的軽く、患者が耐えられる程度のものであるということ)」
「ヒトにおいて CBD は、乱用あるいは依存可能性がない」
つまり、CBD自体には危険性はないことを示しています。
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また、CBDの毒性や副作用についても研究されており、安全性は研究によって証明されています。
ヒトを対象としたCBDの毒性研究では、経口(15~600mg)・静脈注射(5~30mg)・吸入(0.15mg/kg)においてCBDの副作用を引き起こすことはありませんでした。 (*1)
また、運動機能・心理機能・生理学的パラメータ(血圧・心拍数)への影響もなく、言語性対連合学習検査の成績にも影響はなかったことが報告されています。
他の研究では、向精神薬での重篤な副作用がある10代の子供を対象として、最大1500mg/日のCBDを4週間投与しました(*2)。
その研究においてもCBDでの副作用は確認されず、CBDの抗不安作用によって症状が改善しました。
これがどれくらいの量なのかですが、
一般的に市販されているCBDオイルは高用量のものでも、CBDオイル1本でCBD1500mg程度です。
そのため、毎日1本投与した場合でも副作用は確認されなかったということになります。
では、CBDをとりすぎることによる副作用は全くないと考えていいのでしょうか。
CBDオイルの副作用
WHOのレポートではCBDの副作用として報告されたものは他の薬との相互作用によるものである可能性を示唆していますが、実際のところは不明です。
そのため、どのような副作用が起こりうるのかはきちんと理解しておくことをおすすめします。
報告されている副作用としては以下のうようなものがあります。
- 疲労
- 眠気
- 下痢
- 食欲の変化
- 体重の変化
副作用についてはこちらの記事に詳しく書いています。

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どれも耐えられる程度のものですが、人によってはCBDが合わないということも考えられるのです。
そのため、まずは少量から摂取するようにしましょう。
CBDによる副作用が現れたケース
残念ながら体質によっては副作用が現れる場合もあります。
従来のてんかん薬では治療が難しい重傷てんかん患者261名(平均年齢11歳)に市販されているエビディオレックス(CBD)を投与すると、10%の患者に倦怠感・下痢・衰弱がみられました(*1)。
さらに他の研究では、治療抵抗性てんかん(Dravet症候群)の患者23人に、3ヶ月で25mg/kgまで用量を増加させて、CBDによる治療効果を検証しました(*2)。
その結果、39%の患者は発作頻度が減少しましたが、食欲減退/増加・体重増加/減少・倦怠感などの副作用が発生しました。
CBDを過剰摂取すると体質によってはこれらの副作用が発生することがあります。
また2019年には高用量のCBDを摂取すると肝臓にダメージを与える可能性があるという研究が発表されています。
この研究はまだネズミを使用した研究であり、今後さらなる研究が必要とされていますが、十分に注意する必要はありそうです。
詳しくは、「CBDが肝臓に与えるダメージと副作用」をご覧ください。

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CBDの適切な用量は?
CBDの過剰摂取はしないようにしましょう。
どんなものでもとりすぎはよくありません。
CBDの適切な用量は症状や人によって異なるので、これだけというのは難しいですが、まずは少量から試してみることをおすすめします。
CBDの摂取量について詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。

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CBDオイルを過剰摂取しても安全か
CBDオイルを過剰摂取しても、現在報告されている副作用は下痢や倦怠感など軽度の副作用が出る程度です。
しかし、ネズミを使った研究では肝臓にダメージを与えると、発表されています。
不要にCBDオイルを過剰摂取することはおすすめできませんので、ご注意ください。
参考文献
*1:Safety and side effects of cannabidiol, a Cannabis sativa constituent.
麻やCBDオイルはこの20年で急速に研究が進み、またその健康面での価値に多くの人が気づき始めました。
しかし、まだ研究段階のことが、さも「絶対」であるかのように伝わっていたり、低品質のCBD製品が問題を引き起こしているのも事実です。
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