
CBDオイルを犬や猫に使ってはいけない?副作用と最新の研究
大事な家族の一員である、ペット。日頃から、ペットの健康管理に気を遣っている方は多いのではないでしょうか。
今回は、ペットとして人気のある犬にCBDオイルなどのCBDは使用できるのか、について書いていきます。
結論としては、現段階でCBDの犬や猫などのペットへの効果や安全性は保障されていません。
そのため安易に使用することはおすすめできませんが、多くの研究やペットオーナーが使用しているのも事実です。
犬に対してCBDを使用した結果、てんかんが改善された事例や鎮痛効果などが報告されていますが、これらの治療のために使用する場合は必ず獣医に相談されることをおすすめします。
チョコレートやキシリトールのように人間にとって問題がない成分でも、犬や猫にとって有害なケースも考えられます。
使用する場合は最大限の注意を払うようにしましょう。
それではまず、なぜCBDが犬や猫にも使用されているのか、その理由から見ていきましょう。
犬や猫にもエンドカンナビノイドシステムがある
エンドカンナビノイドシステム(身体調節機能)は、食欲、痛み、免疫調整、運動機能など、生きていくために必要な身体のバランスを保つ機能です。
この機能は人間だけでなく、哺乳類にも存在していることが分かっています。*1
つまり犬や猫などのペットにも哺乳類であれば備わっている機能なのです。
CBDはこのシステムを活性化する作用があるため、犬や猫の不調にも効果が期待できる、ということが「CBDが犬や猫にも使用できる」ということの根拠になっているようです。
エンドカンナビノイドシステムについては以下の記事で詳しく解説しています。

【図解】エンドカンナビノイドシステムとは?CBDとの関係
エンドカンナビノイドシステムについて、1からわかりやすく解説。カンナビノイドやカンナビノイド受容体、エンドカンナビノイド欠乏症など、エンドカンナビノイドシステムを知るためのキーワードも合わせて解説。更にCBDの関係にも触れていきます。エンドカンナビノイドがよく分かる内容になっています。...
てんかん症状の犬へCBDを投与した研究
実際に犬へのCBDを投与する実験は行われており、てんかん症状がCBDを投与した研究をご紹介します。
この実験では、てんかん症状のある犬に、CBDを投与するグループ(12匹)とプラセボ(偽薬)を投与するグループ(14匹)にわけて実験をしました。
従来の抗てんかん薬治療に加えて、CBDを経口摂取で2.5mg/㎏で1日2回12週間投与し、比較が行われました。
結果、CBDを投与したグループはてんかん発作の頻度の中央値は33%減少しましたが、治療に反応したとされる犬の数は両グループともに変化はありませんでした。
また、プラズマCBDの濃度とてんかん発作の頻度は相関関係にあることが報告されています。(ただし、さらなる研究の必要性があります)
有害な副作用は報告されませんでした。*2
変形性関節症の犬へCBDを投与した研究
変形性関節症の犬へのCBDの安全性と鎮痛作用についての研究も行われています。
こちらの研究では、1日2回、2mg/㎏または8mg/㎏のCBDオイル、プラセボオイル、それぞれを4週間使用しました。
結果は、CBD治療中に痛みが減少し、活動が増加しました。
また、観察可能な副作用はありませんでした。
CBDの効果は用量に比例して、効果が高まるわけではなく、今回の研究では、2mg/㎏で効果が出たと報告がされています。*3
使用する際には品質、量に注意
海外では、ペット用のCBDが様々な形状で販売されています。
日本ではCBDオイルが主流ですが、人用と同様に品質には注意が必要です。
必ず安全性が高いものを使用するようにしましょう。
ヘンプマップで販売しているENDOCA(エンドカ)などのCBDオイルは高い安全性と品質基準を設けています。
特に初めて利用される方(犬・猫)は品質の高い安全なCBDオイルを試されることをおすすめします。

エンドカ(ENDOCA)のCBDのすべて。買う前に知るべき本当のこと
エンドカ(ENDOCA)は数あるCBDメーカーの中で、信頼できるメーカーでしょうか。エンドカの口コミを始め、なぜエンドカが多くの人から高い評価を得ているのか、その理由を見ていきます。ヘンプマップでもエンドカ社の商品を扱っていますが、扱うことにした理由はその徹底した品質管理と安全性にあります。...
犬・猫への副作用
人間と同じく、副作用は軽微なものと考えられています。
考えられる副作用としては以下のものがあります。
- 眠気
- 吐き気
- 下痢
- かゆみ
- めまい
ただし、他の薬を服用している場合は意図しない相互作用を引き起こす可能性があります。
必ず獣医に相談してからCBDを使うようにしましょう。
以下の記事にCBDオイルなどを利用する際の注意事項を書いていますので、ご利用前にはお読みください。

CBDの副作用と安全性。絶対にしてはいけない2つのこと
CBD(CBDオイル)は近年になって急速に認知されるようになりました。それ自体はいいことなのですが、いい加減な情報や曖昧な内容があるのも事実です。今回の記事ではCBD商品の安全性と副作用を信用度の高い研究論文に基づいて解説でします。CBDオイルを購入する際に絶対に見ておきたいポイントも合わせて解説し...
犬・猫の適切な摂取量
使用量についてはまだ研究段階の為、適切な使用量は明確にされていません。
人間と同じく、まずは少量から始め、体調に変化がないか注意深く観察しましょう。
こちらについては「CBDの適切な摂取量はどれくらい?正しい量を摂ろう」で詳しく解説しています。

CBDオイルは何滴摂取すべき?CBDの研究で使用した摂取量を紹介
CBDオイルを摂取する際に、「何滴摂取すればいいんだ?」となる方が多いかと思います。「CBDオイルは何滴とるべき」という回答はできませんが、CBDの研究論文を読めば、「何mgのCBDを利用した」という情報は手に入れることができます。...
持病のある犬に使用する際には、副作用のリスクが高まる為、かかりつけの獣医へ相談の上使用しましょう。
参考文献
*3: Pharmacokinetics, Safety, and Clinical Efficacy of Cannabidiol Treatment in Osteoarthritic Dogs.
麻やCBDオイルはこの20年で急速に研究が進み、またその健康面での価値に多くの人が気づき始めました。
しかし、まだ研究段階のことが、さも「絶対」であるかのように伝わっていたり、低品質のCBD製品が問題を引き起こしているのも事実です。
ヘンプマップはそんな現状を変えるため、正しい情報と、本当にいい麻とCBD製品のみを扱うことにしたメディア兼通販サイトです。
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