Skip to content
CBDオイルを犬や猫に使ってはいけない?副作用と最新の研究

CBDオイルを犬や猫に使ってはいけない?副作用と最新の研究

投稿日:2020年 3月 12日/ 更新日:2020年 4月 5日

大事な家族の一員である、ペット。日頃から、ペットの健康管理に気を遣っている方は多いのではないでしょうか。

今回は、ペットとして人気のある犬にCBDオイルなどのCBDは使用できるのか、について書いていきます。

 

結論としては、現段階でCBDの犬や猫などのペットへの効果や安全性は保障されていません

そのため安易に使用することはおすすめできませんが、多くの研究やペットオーナーが使用しているのも事実です。

 

犬に対してCBDを使用した結果、てんかんが改善された事例や鎮痛効果などが報告されていますが、これらの治療のために使用する場合は必ず獣医に相談されることをおすすめします。

チョコレートやキシリトールのように人間にとって問題がない成分でも、犬や猫にとって有害なケースも考えられます。

使用する場合は最大限の注意を払うようにしましょう。

 

それではまず、なぜCBDが犬や猫にも使用されているのか、その理由から見ていきましょう。

 

犬や猫にもエンドカンナビノイドシステムがある

 

エンドカンナビノイドシステム(身体調節機能)は、食欲、痛み、免疫調整、運動機能など、生きていくために必要な身体のバランスを保つ機能です。

この機能は人間だけでなく、哺乳類にも存在していることが分かっています。*1

つまり犬や猫などのペットにも哺乳類であれば備わっている機能なのです。

CBDはこのシステムを活性化する作用があるため、犬や猫の不調にも効果が期待できる、ということが「CBDが犬や猫にも使用できる」ということの根拠になっているようです。

 

エンドカンナビノイドシステムについては以下の記事で詳しく解説しています。

 

 

てんかん症状の犬へCBDを投与した研究

 

実際に犬へのCBDを投与する実験は行われており、てんかん症状がCBDを投与した研究をご紹介します。

 

この実験では、てんかん症状のある犬に、CBDを投与するグループ(12匹)とプラセボ(偽薬)を投与するグループ(14匹)にわけて実験をしました。

従来の抗てんかん薬治療に加えて、CBDを経口摂取で2.5mg/㎏で1日2回12週間投与し、比較が行われました。

結果、CBDを投与したグループはてんかん発作の頻度の中央値は33%減少しましたが、治療に反応したとされる犬の数は両グループともに変化はありませんでした

また、プラズマCBDの濃度とてんかん発作の頻度は相関関係にあることが報告されています。(ただし、さらなる研究の必要性があります)

有害な副作用は報告されませんでした。*2

 

変形性関節症の犬へCBDを投与した研究

 

変形性関節症の犬へのCBDの安全性と鎮痛作用についての研究も行われています。

こちらの研究では、1日2回、2mg/㎏または8mg/㎏のCBDオイル、プラセボオイル、それぞれを4週間使用しました。

結果は、CBD治療中に痛みが減少し、活動が増加しました。

また、観察可能な副作用はありませんでした。

CBDの効果は用量に比例して、効果が高まるわけではなく、今回の研究では、2mg/㎏で効果が出たと報告がされています。*3

 

使用する際には品質、量に注意

 

海外では、ペット用のCBDが様々な形状で販売されています。

日本ではCBDオイルが主流ですが、人用と同様に品質には注意が必要です。

必ず安全性が高いものを使用するようにしましょう。

 

ヘンプマップで販売しているENDOCA(エンドカ)などのCBDオイルは高い安全性と品質基準を設けています。

特に初めて利用される方(犬・猫)は品質の高い安全なCBDオイルを試されることをおすすめします。

 

 

犬・猫への副作用

 

人間と同じく、副作用は軽微なものと考えられています。

考えられる副作用としては以下のものがあります。

  • 眠気
  • 吐き気
  • 下痢
  • かゆみ
  • めまい

ただし、他の薬を服用している場合は意図しない相互作用を引き起こす可能性があります。

必ず獣医に相談してからCBDを使うようにしましょう。

 

以下の記事にCBDオイルなどを利用する際の注意事項を書いていますので、ご利用前にはお読みください。

 

 

犬・猫の適切な摂取量

 

使用量についてはまだ研究段階の為、適切な使用量は明確にされていません。

人間と同じく、まずは少量から始め、体調に変化がないか注意深く観察しましょう。

こちらについては「CBDの適切な摂取量はどれくらい?正しい量を摂ろう」で詳しく解説しています。

 

 

持病のある犬に使用する際には、副作用のリスクが高まる為、かかりつけの獣医へ相談の上使用しましょう。

 

参考文献

*1: 動物の内因性カンナビノイドシステム

*2: Randomized blinded controlled clinical trial to assess the effect of oral cannabidiol administration in addition to conventional antiepileptic treatment on seizure frequency in dogs with intractable idiopathic epilepsy.

*3: Pharmacokinetics, Safety, and Clinical Efficacy of Cannabidiol Treatment in Osteoarthritic Dogs.

関連ワード:CBDの安全性

麻やCBDオイルはこの20年で急速に研究が進み、またその健康面での価値に多くの人が気づき始めました。
しかし、まだ研究段階のことが、さも「絶対」であるかのように伝わっていたり、低品質のCBD製品が問題を引き起こしているのも事実です。
ヘンプマップはそんな現状を変えるため、正しい情報と、本当にいい麻とCBD製品のみを扱うことにしたメディア兼通販サイトです。
麻・CBDの可能性を探求する、ヘンプマップをよろしくお願いいたします。

関連記事