
【完全ガイド】CBDとは?CBDを1から詳しく解説
度々報じられる著名人の逮捕に、「麻(大麻)は恐ろしいものだ」と知らず知らずのうちに私達は認識しています。
しかしその一方で、欧米の国々では大麻解禁の流れが広がっているのです。
欧米諸国はなぜ私達の考えとは逆行することをしているのでしょうか。
そこには、麻の持つ多くの可能性が明らかになってきたことが背景にあります。
その可能性を知るために、まずは麻について知っていきましょう。
CBD(カンナビジオール)とは
CBD(カンナビジオール)とは大麻草(ヘンプ)に含まれる113のカンナビノイドという成分の1つです。
大麻草というと、人を「ハイ」な気分にさせる違法薬物というイメージを持つ方も少なくありません。
しかし、大麻草に含まれる成分のなかで、いわゆる「ハイ」になるような精神状態を作り出すのは、THC(テトラビノカンナビノール)という成分だけということが分かっています。
そのほかの物質、特にCBD(Cannabidiol:カンナビジオール)は健康維持のためのサプリメントとして有望であることが研究で明らかになってきたのです。
そのため、このCBDが今、アメリカをはじめ欧米諸国で急速に広まっているのです。
THCとは?
CBDとTHCの大きな違いは、精神作用の有無です。
また、THCのような重大な副作用はCBDでは報告されていません。
しかし、THCはただ悪い成分というわけではなく、医療用用途としての使用が認められていたり、CBDとの併用で、高い治療効果が出ている研究もあります。
CBDとTHCの違いについては、以下の記事をお読みください。

CBDとTHCの違い|効能や副作用の違いまで、簡単解説
CBDとTHCの違いがひと目で分かるように表にまとめました。CBDとTHCのもつ効能や副作用の違い、日本での使用についてなど気になる点を網羅。CBDオイルなどのCBD関連商品を買う前にまずはこの違いだけはチェックしておきましょう。...
CBDの働き
では、そのCBDは具体的にどのような役割をもっているのでしょうか。
簡潔にお話すると、CBDには身体調節機能、つまり異常があった場合に「適正な範囲に戻す」ことを補佐する役割があるといえます。
私たちの体内には、エンドカンナビノイド・システムと呼ばれる身体調節機能があります。
CBDにはエンドカンナビノイドが壊れるのを防ぐ役割があり、これが体への影響を高める助けになると言われているのです。
その結果、身体機能のバランスを保つことで、全体的な健康を促進してくれるのです。*1
エンドカンナビノイドシステムについては専門的な話になるので別の記事でまとめています。

【図解】エンドカンナビノイドシステムとは?CBDとの関係
エンドカンナビノイドシステムについて、1からわかりやすく解説。カンナビノイドやカンナビノイド受容体、エンドカンナビノイド欠乏症など、エンドカンナビノイドシステムを知るためのキーワードも合わせて解説。更にCBDの関係にも触れていきます。エンドカンナビノイドがよく分かる内容になっています。...
CBDオイルとは
大麻草は大きく分けて、花・葉・種子・茎の4つの部位に分けることができ、日本で販売可能なCBDオイルの製造には、茎の部位のみが使用されています。
そこから抽出されたCBD成分に、ココナッツオイルやオリーブオイルといったキャリアオイルを混ぜて作られたものがCBDオイルとなります。
なお、CBDと似た商品にヘンプシードオイルというのがあります。
残念ながらヘンプシードオイルにはCBDが含まれていないので、ご注意ください。
また、ヘンプオイルは厳密にはCBDオイルとヘンプオイルは別の製品ですが、同様の意味に使われることも多いです。
CBDオイルの場合、ヘンプから抽出されていなくてもCBDオイルと言えますが、ヘンプオイルはヘンプから抽出したCBDオイルのことを特に指します。
重要なのはCBDオイルにしろ、ヘンプオイルにしろCBDがどれくらい含まれているかどうかです。
CBDオイルとヘンプオイルの違い
ヘンプオイルとCBDオイルの主な違いは、その抽出がされる場所にあります。
ヘンプオイルは必ずヘンプから抽出されますが、CBDオイルはヘンプだけでなくマリファナから抽出されることもあります。
簡単に言うと、ヘンプオイルはCBDオイルとも言えますが、CBDオイルの場合必ずしもヘンプオイルではないということです。
詳しくは、以下の記事に書いています。

「CBDオイル」と「ヘンプオイル」の違いは?買う前に知るべき本当のこと
CBDオイルとヘンプオイルの違いは簡単にいうと麻のどの部分から抽出されたオイルか、ということです。抽出場所によって、成分や効能が異なるため、目的に合わせて使い分けることをおすすめします。また、ヘンプオイルであってもCBDの成分を含んでいる場合もありますので、原材料を見てから買うといいですよ。...
CBDオイルのほかにもCBDクリームやCBDリキッドなど、様々なCBDを摂取する方法がでてきています。
CBDオイルが最も人気のある形態ですが、目的に合わせて自分にあったCBD商品を購入するようにしましょう。
なお、ヘンプマップでもエンドカ(ENDOCA)社のCBDオイルをオフィシャルパートナーとして販売しています。
数あるCBDオイルのなかでも安全性が高く、高い品質基準をもった安心できる製品のため、扱っています。
以下からご覧ください。

エンドカ(ENDOCA)のCBDのすべて。買う前に知るべき本当のこと
エンドカ(ENDOCA)は数あるCBDメーカーの中で、信頼できるメーカーでしょうか。エンドカの口コミを始め、なぜエンドカが多くの人から高い評価を得ているのか、その理由を見ていきます。ヘンプマップでもエンドカ社の商品を扱っていますが、扱うことにした理由はその徹底した品質管理と安全性にあります。...
CBD・CBDオイルのメリット
CBDオイルを始めとするCBDのメリットは非常に多岐にわたりますが、一言でいえば「自然な体内リズムを取り戻す」ことと言えると思います。
CBDには、身体の「元に戻る力(ホメオスタシス)」を補佐する働きがあります。
その結果、身体のバランスが整うため、自然な回復を促す効果があるとされています。
そのため、身体の不調和がある場合や、またそうでない場合でも、「健康に生きる」をサポートしてくれるものともいえます。
CBDに対してされている研究を知りたい方は以下の記事がおすすめです。
他にもCBDの効果検証に関する研究について以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

CDBオイルの効果を検証。20以上の症状に対して医学論文が出した答えは…
CBDオイルに含まれるCBDには様々な効果があると言われています。その効果にはてんかんの治療、不眠の解消、鎮痛、ニキビの抑制など20以上の効果があるとされています。今回は、その内容を研究論文の結果を踏まえつつ、一挙にCBDの効果について見ていきます。一方で曖昧な情報で「CBDは嘘」と言われかねないこ...
また、CBDオイルには、オメガ3およびオメガ6脂肪酸、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、クロロフィル、微量カンナビノイドなどの栄養価の高い素材が含まれています。
多くの場合、これらの栄養素は食事で十分に摂ることができていません。
そのため、CBDオイルは健康な食事をサポートし、日々の質の高いパフォーマンスの手助けにもなると言えます。
CBDオイルのおすすめブランドを知りたい方は以下の記事をお読みください。

CBDオイルの選び方・オススメブランド
CBDオイルを選ぶ際に見るべきポイントをご紹介します。また、そのポイントをクリアした、おすすめのブランド(メーカー)も合わせて紹介。一番大事なのは安心、安全なCBDオイルかどうかを見極めることです。信頼できるブランドから購入するようにしましょう。...
CBDの安全性
CBD自体はWHOからもその安全性は認められています。*2
2017年11月に行われたWHOの薬物依存に関する専門委員会(ECDD)第39回会議(*1)において、CBDは健康への有害性がなく、医療用途として用いることができると判断されました。*3
しかしながら、CBDオイルの急速な需要の増加により、新しいメーカーや製品が市場に殺到してきており、FDA(米国食品医薬品局)は、まだCBD商品に適用される規制を作成している段階です。
結果として、商品の品質はメーカーに委ねられてしまっているのも事実です。
そのため、麻の栽培方法、抽出方法、商品管理に関して厳しい基準を設けているCBDメーカーの商品を選択することが非常に重要になります。
CBDの安全性について知りたい方には以下の記事をおすすめしています。

CBDオイルに対する、WHO(世界保健機関)の考えを翻訳掲載
「CBDオイルは安全か」そんな疑問にWHO(世界保健機関)はどのように答えているのでしょうか。WHOの出している最新のレポートのサマリを翻訳して掲載しています。また、必要な箇所には、情報を追加しWHOの考えがより理解しやすい形になっています。WHOのレポートからは、CBDは安全性の高い成分ということ...

CBDに依存性はない。世界保健機関も認めるCBDの安全性
CBDは大麻から抽出されるため、依存性があるのではないかと心配するかたもいますが、様々な論文や世界保健機関が、CBDの依存性を否定しています。信用度の高い研究結果から、CBDオイルを始めとするCBDの商品に依存性がないことをわかりやすく説明していきます。...
CBDの副作用
健康上の問題を予防または管理するために、服用する薬には副作用のリスクが伴う場合があります。
そして、CBDオイルもその例外ではありません。
これまでにCBDオイルの使用による毒性の事例の報告はありませんが、食欲の変化、下痢、疲労などの副作用症状を示す可能性もあります。*4
特に他の薬を服用している場合は医師への相談を必ずするようにしてください。
詳しくは以下の記事をお読みください。

CBDの副作用と安全性。絶対にしてはいけない2つのこと
CBD(CBDオイル)は近年になって急速に認知されるようになりました。それ自体はいいことなのですが、いい加減な情報や曖昧な内容があるのも事実です。今回の記事ではCBD商品の安全性と副作用を信用度の高い研究論文に基づいて解説でします。CBDオイルを購入する際に絶対に見ておきたいポイントも合わせて解説し...
CBDに違法性はない?
CBDが大麻由来の成分ということで「CBDを購入したら捕まるのでは?」と考えてしまう人もいるようです。
しかし、すでにお話したように日本で販売されているCBDはTHCが検出されていないものに限られています。
そのため、日本で購入するのであれば、違法ではありません。
ただし、海外から個人輸入をするのはおすすめしません。
なぜなら、海外のCBD商品には、日本では違法のTHCが含まれていることがあり、仮に含まれていなくても様々な資料を輸入の際に提出する必要があるからです。
また、一部の商品にTHCが検出され販売停止命令が厚生労働省からでたこともありました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

CBDオイルは違法か合法か?実は違法なCBDオイルも存在
CBDオイルは基本的には合法で、使用しても捕まることはありません。しかし一方で、違法とされるTHCを含んだCBDオイルも見つかったり、フライデーで「危険極まりない合法ドラッグ」と紹介されるなど、誤って逮捕なんてことにならないよう、安心できるCBDオイルを買うための知識は必要です。...
CBD使用の際の注意点
諸外国でCBD関連商品の急速に広まりにより、日本でも話題になるまでそう時間を要さないと思います。
そこで、より安全に効果的にCBDオイルを使用するために、いくつか注意点をあげておきます。
- 妊娠中の使用は避ける
- 無農薬栽培の麻を使用したCBDを選ぶ
- 抽出方法を確認する
CBDオイルを買うなら
ヘンプマップでは安全性の高いCBDオイルに限り、販売を行っています。
そのため、初めてCBDオイルを買うことをお考えの方におすすめのストアです。
CBD に関する論文 / 参考文献
*1: Cannabinoid Receptors and the Endocannabinoid System: Signaling and Function in the Central Nervous System
*2:Effectiveness of Cannabidiol Oil for Pediatric Anxiety and Insomnia as Part of Posttraumatic Stress Disorder: A Case Report
*3:CANNABIDIOL (CBD)Pre-Review Report (PDF)
*4:An Update on Safety and Side Effects of Cannabidiol: A Review of Clinical Data and Relevant Animal Studies
麻やCBDオイルはこの20年で急速に研究が進み、またその健康面での価値に多くの人が気づき始めました。
しかし、まだ研究段階のことが、さも「絶対」であるかのように伝わっていたり、低品質のCBD製品が問題を引き起こしているのも事実です。
ヘンプマップはそんな現状を変えるため、正しい情報と、本当にいい麻とCBD製品のみを扱うことにしたメディア兼通販サイトです。
麻・CBDの可能性を探求する、ヘンプマップをよろしくお願いいたします。
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